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 女性下着が表舞台に立った。3月7日に全面開業する大阪市の近鉄百貨店あべのハルカス本店。売り場面積10万平方メートルは、国内百貨店では最も広い。エスカレーターに乗り、4階に上がると、正面に巨大な女性下着の売り場が広がる。

 洋装の歴史が浅い日本では、百貨店の下着売り場といえば、目立たない、奥まった場所が定位置だった。ところが、近鉄本店では売り場の顔ともいえるエスカレーター前で、下着が堂々と自らを主張している。

 最大手のワコール執行役員の今泉英彦・小売事業本部長は「やっとここまできた」と感慨深げだ。創業者の塚本幸一氏が復員後、アクセサリーの行商から洋装下着の会社を設立。まもなく70年になる。また、今年は米国人女性が「ブラジャー」で特許申請して、ちょうど100年目に当たる。

 日本人の洋装は戦後から。長らく女性の身体を守るという機能が重視された。色も目立たないベージュが主流。そして、1992年に発売した「寄せて上げる」で知られる「グッドアップブラ」が女性下着の存在感を一気に高めた。5年間に1千万枚販売という記録はいまだに破られていない。

 その後、下着が自己主張する兆しは2000年前後から。キャミソールやブラジャーの肩ひもを見せるスタイルが広がった。モデル、女優が下着CM、ポスターに登場するようになり、ファッション化も同時に進んだ。ちょうど、97年に男女雇用機会均等法が改正され、 ・・・ログインして読む
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筆者

多賀谷克彦

多賀谷克彦(たがや・かつひこ) 朝日新聞編集委員(経済担当)

1962年2月21日、神戸市生まれ。4年間の百貨店勤務を経て、1988年朝日新聞社に入る。前橋、新潟支局のほか、東京、大阪本社で経済記者。流通・食品、証券などを担当。07年4月から編集委員(大阪在勤)。

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