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授かることも難しい世の中と子育ての壁

常見陽平 評論家(雇用・労働、キャリア、若者論)

 「子供」について思うことを述べさせて頂く。私的なことでありつつも、今の日本で子供を産み、育てることに関連するからだ。

 私たち夫婦には子供がいない。アラフォー夫婦にタイムリミットが迫っている。なんとかして子供を残すことができないだろうか、これは切実な問題だ。「お子さんはまだなの?」という、悪意のない社交辞令を言われるとなんだか切ない。既婚者で子供のいない方と、たまに子供をどうするかという打ち明け話になることがある。お互い、事情は切実だ。こんなはずじゃなかったのに、と。

 思えば、思春期に見たドラマでは恋人が妊娠するシーンがよくあった。その頃はスリリングな描写に見えた。特に中学生が妊娠するドラマ「3年B組金八先生」などは、どうかと思ったものだが、今、考えると少し見方が変わる。そうか、彼らは「授かる」ことができたのか、と。

 Facebookを見ていると、「そういえば、この夫婦は“できちゃった婚”だったな」と思いだすことがある。いま思うと、若くして授かることができ、幸せそうに暮らしているように見える。もちろん、“できちゃった婚”は離婚率の高さなども指摘されており、礼賛するわけでもないのだが。

 私は、子供が、欲しい。今月もダメだった。不妊治療をするかどうかなど、いくつかの決断をしなくてはならない。

 まず、そもそも子供を授かることが難しい世の中になっていることを直視してほしい。なぜ子供を授かることが難しいのか?結婚しにくい時代になっていること(単にモテの話ではない)、結婚するのも遅くなっていること、結果として妊娠しづらくなること、忙しいことなどだ。これはあくまで ・・・ログインして読む
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筆者

常見陽平

常見陽平(つねみ・ようへい) 評論家(雇用・労働、キャリア、若者論)

人材コンサルタント。株式会社クオリティ・オブ・ライフ フェロー。HR総合調査研究所客員研究員。実践女子大学・白百合女子大学・武蔵野美術大学非常勤講師。北海道札幌市出身。一橋大学卒業後、株式会社リクルート入社。とらばーゆ編集部、トヨタ自動車との合弁会社などを経て、玩具メーカーに移り新卒採用を担当。2009年株式会社クオリティ・オブ・ライフに参加。2012年に退社し、フェロー。就活、サラリーマンの今後をメインテーマに講演、執筆、研究・調査、コンサルティングなどに注力し、面白い社会人をデビューさせるべく奮闘中。著書に『「就社志向」の研究』、『普通に働け』など多数。最新刊に『アラフォー男子の憂鬱』(共著)

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