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[5]消費者目線の開発 デザインの力、見直そう

多賀谷克彦 朝日新聞編集委員(経済担当)

 今年春のある夜、マツダの社員に一斉メールが流れた。主力車「アクセラ」が、世界的なカーデザインのコンテストでグランプリを逸した、というニュースだった。

 とはいえ、昨年の「アテンザ」に続き、日本メーカーでは初めてとなる2年連続のベスト3入り。日本企業のデザイン力の劣化がいわれるだけに、ホッとする話でもある。

 日本企業のデザイン力が問われるようになったのは、家電メーカーの低迷からだ。

 サムスン電子など韓国勢に水をあけられた。敗因には当初、韓国の輸出企業に有利なウォン安、日本の高い生産コストがあがったが、製品の機能の過剰ぶりや、デザインの主張のなさも指摘される。最近では、欧米製も存在感を増す。消費者目線ではない、つくり手の都合で商品を開発してきた結果だ。

 自動車は家電と違う、とも言いがたい。業績が悪くなると、デザインは後回しにされる。マツダの前田育男・デザイン本部長(54)は「うちもそういう負のサイクルに陥った時期があった」と明かす。克服できたのは ・・・ログインして読む
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筆者

多賀谷克彦

多賀谷克彦(たがや・かつひこ) 朝日新聞編集委員(経済担当)

1962年2月21日、神戸市生まれ。4年間の百貨店勤務を経て、1988年朝日新聞社に入る。前橋、新潟支局のほか、東京、大阪本社で経済記者。流通・食品、証券などを担当。07年4月から編集委員(大阪在勤)。

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