2014年09月15日
筆者は2004年から既に11年間、福岡県宗像市のグローバル・アリーナで「次世代リーダー養成塾」の塾長代理を務めている。塾長は歴代経団連会長、現在は東レの榊原定征会長だ。たまたま同姓だが、親族ではない。
この養成塾を実務的に運営しているのは加藤暁子。元毎日新聞記者で東南アジアに詳しい。彼女はマハティール元マレーシア首相が1995年に日本経済新聞に書いた「私の履歴書」を邦訳したことなどから、マハティール元首相と親しい。こうした縁もあってマハティール元首相は2004年から毎回、養成塾で講義をしてくれている。
周知のように、マハティール元首相は「ルックイースト」政策を掲げ、日本をモデルにマレーシアの近代化を進めた首相で1981年から22年間の長きにわたって政権を担当し、卓越した指導力によってマレーシアの高度成長を実現、国民生活を飛躍的に向上させたのだった。
今年の夏、2014年8月初旬にもマハティール元首相は来日し、例年通り養成塾で講義をしてくれた。1925年生まれだから既に89才。しかし若々しく肌もつやつやしており、いまだに趣味の乗馬を続けているという。シンガポールのリ・クアンユー元首相とともに東南アジアの伝説的リーダーだ。
マハティール元首相はまさに日本を見習って政策を進めたのだが、その彼が最近の日本は
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください