2014年10月17日
IMFは去る10月7日、恒例の四半期ごとの世界経済見直し(WEO-World Economic Outlook)を発表した。
見通しによれば、景気回復は若干減速し、2014年の世界経済の成長率は3.3%にとどまる。前回7月のWEOでは3.4%としていたので0.1%の減少だ。ヨーロッパ危機等危機の負の遺産と低い潜在成長率が回復の重石になっているという。また、金融・地勢学リスク等が増大し、成長率がさらに下振れするリスクも低くないという。
アメリカ経済は相変わらず順調で2014年は2.2%、15年は3.1%で成長するという。7月の見通しからそれぞれ0.4%、0.1%上方修正している。
これに対し、ユーロ圏はなかなか危機の後遺症から抜け切れない。ユーロ圏全体でプラス成長に転ずるものの2014年は0.8%、15年は1.3%と7月のWEOをそれぞれ0.3%、0.2%下方修正している。
特に、イタリアの回復は芳しくなく、2014年もマイナス0.2%、15年もマイナス0.8%とマイナス成長から抜けられないとの予測だ。前回の予測をそれぞれ0.5%、0.2%下方修正している。
フランスについても
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