2014年11月01日
大学の学園祭シーズンが真っ盛りだ。大学生としてはサークルやゼミ単位で模擬店をだし、学園祭実行委員会は、お笑いタレントやアイドルを「客寄せパンダ」にしながら、ミス・コンテストやイケメンが参加するミスター・コンテストなどが企画・開催されるのが一般的である。
文化系サークルにとっては展示や実演の重要な機会でもある。大学生としては最高の思い出の一つになる。筆者もそんな思い出をもつ一人だ。
しかし、昨今はお祭りの屋台と変わらぬ模擬店ばかりが目立つ大学祭の光景に、疑問さえ感じる。
まず学園祭で考えられる効用を検討したい。あこがれの大学が公開される機会で、入学を夢見る高校生や、ご家族が学園祭を通じて大学を身近なものとしてとらえる機会となる。
費用は大学のほか、学生自治会、同窓会からの補助を中心に据え、企業や近所の飲食店からの広告収入や協賛金(現物支給のタイアップも含めて)で賄われるものである。広告収入や協賛金集めは、営業力やプレゼンテーション力を養い、就職活動につながるだろう。
出店やイベントにしろ、計画、実行、評価(Plan、Do、See)のプロジェクトサークルが体験できる。売れ行き不振による赤字など、
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