松浦新(まつうら・しん) 朝日新聞経済部記者
1962年生まれ。NHK記者から89年に朝日新聞社に転じる。くらし編集部(現・文化くらしセンター)、週刊朝日編集部、オピニオン編集部、特別報道部、東京本社さいたま総局などを経て現在は経済部に所属。共著に社会保障制度のゆがみを書いた『ルポ 老人地獄』(文春新書)、『ルポ 税金地獄』(文春新書)、『負動産時代』(朝日新書)などがある。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
マクロ経済スライドで見えにくくなっていることがある
今年春に、年金額が少しだけ上がる。2003年以来、年金額は下がることはあっても、上がることはなかった。年金額が上がるのは1999年以来のことなので、喜んでいる人がいるかもしれない。
一方、消費税があがっただけでなく、もとの物価も上がっているため、年金の使いでは減っている。4月にあがるのは0.9%なので、これでは足りないと思っている人も多いだろう。詳しくはこちら。
1997年に消費税が上がった時には、その分も含めて支給額が増えた。今回それがないのは、「マクロ経済スライド」という仕組みが導入されたたためだ。これは、2004年に導入された仕組みだが、これまで一度も適用されたことがない。今回が初めてだ。
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