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ヨーロッパは景気回復に向かうのか

IMFの楽観的な世界経済見通し、ギリシャ・イタリア・スペインなどが焦点に

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 ギリシャ問題はまだ決着がつかず問題含みだが、ヨーロッパ経済全体は回復局面に入ったというのがIMFの予測だ。

アテネ中心部で余剰金移管の政令に抗議するデモに参加する人々=2015年4月24日、山尾有紀恵撮影

 2015年4月のIMFの世界経済見通しによると、2015年のユーロ圏の成長率は1.5%と14年の0.9%をかなり上回っている。もっともこの予測はギリシャ問題がそこそこ解決しているとして2015年のギリシャの成長率を2.5%としているため、市場は楽観的すぎると見ているようだ。

 2015年2月に発表された欧州委員会の経済見通しも2014年、15年の回復を予測している。2013年の0%から14年は1.3%、15年は1.7%との予測になっている。

 イギリス経済はアメリカ経済とともに好調で2014年の成長率は2.55%。15年も2.72%の成長率を達成するとされているし(IMF2015年4月の予測)ドイツも2014年1.61%、15年1.62%との予測だ。イタリアは2014年はマイナス0.42%だったが、

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