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同性愛者とスポーツ界、教育、教会、家庭(下)

親から自分が同性愛者だと告げられた時

小林恭子 在英ジャーナリスト

親に同性愛者だと告げられたら?

 家族の1人が同性愛者であることをカミングアウトしたら、残りの家族はどんな反応し、どうやって生きていくのだろう?

拡大「父が『自分は同性愛者だ』と言った日」の記事

 サンデー・テレグラフ紙の付録の雑誌「ステラ」(6月14日号)に、「父が『自分は同性愛者だ』と言った日」という見出しの記事が掲載されていた。親からの告白を受けた3人の女性と自分が親の側だった場合の体験談がつづられている。4人とも、実名での登場だ。

 21歳のリディア・ドイルさんが父親に同性愛者であることを告げられたのは7歳のときだ。兄は10歳だった。「もちろん、同性愛者が何かって知っているわよ」と強がりで返答したものの、実はその意味を分かっていなかった。

 父は家を出て、何年か後にはボーイフレンドと一緒に暮らすようになった。兄は数年にわたり、父と話すことを拒絶した。

 告白から14年。母はまだ新しいパートナーを見つけていないという。リディアさんは週に2回は父と電話で話し、携帯メールも毎日のように交換している。「父を愛している」。でも、「人を信用しないようになった」ともいう。

 29歳のイブ・クラークさんは17年前に、父の告白を聞いた。その前から両親の間に隙間風が吹いていたことをイブさんと兄は知っており、告白を受けて「知っていたよ」と答えたという。

 父は母と別れてから、今のパートナーと出会った。母も別の男性と知り合い、結婚した。現在は父の新しい家族と母と新しい夫とともに、大家族が一緒に休暇に出かけることもある。「とてもいい感じだと思う」。

 43歳のシェリー・クラークさん(先の例のクラークさんと関連はない)の場合、両親が26年前に別れた経験を持つ。17歳だったシェリーさんは、両親から別離の話を聞いた。翌年、母が「新しいパートナーを見つけた。相手は女性」と

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筆者

小林恭子

小林恭子(こばやし・ぎんこ) 在英ジャーナリスト

秋田県生まれ。1981年、成城大学文芸学部芸術学科卒業(映画専攻)。外資系金融機関勤務後、「デイリー・ヨミウリ」(現「ジャパン・ニューズ」)記者・編集者を経て、2002年に渡英。英国や欧州のメディア事情や政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。「新聞研究」(日本新聞協会)、「Galac」(放送批評懇談会)、「メディア展望』(新聞通信調査会)などにメディア評を連載。著書に『英国メディア史』(中央公論新社)、『日本人が知らないウィキリークス(新書)』(共著、洋泉社)、『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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