2017年10月04日
近年、政治家の世襲が次第に増加してきている。
戦争直後は戦前の政治家たちの追放もあって新たな政治家が官界あるいは財界から次々に誕生した。芦田均・吉田茂は元外交官、池田勇人は元大蔵官僚、佐藤栄作は鉄道官僚だった。財界から藤山愛一郎が政界入りしている。主として官僚達が戦後のバキュームを埋めたのだ。
そして、官界から政界への転身は今でも続いている。ただ、かつては池田勇人、佐藤栄作は事務次官として官界のトップに就いたあとの政界入りだったが、近年は若くして、課長や係長から転身する人たちが多くなっている。例えば民進党の大串博志は財務省の主計局主査、インドネシア大使館一等書記官等を経て、財務本省で課長を経験することなく政界入りしている。
ただ、選挙区が小選挙区制になった影響もあって、政界への新規参入がかつてに比べ難しくなってきている。そして、世襲が様々な形で増加してきているのが現状だ。
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