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ムーミンの国が挑むベーシックインカム

世界から称賛される高福祉・高負担の「北欧モデル」にほころびはないのか

伊藤裕香子  朝日新聞論説委員

拡大ムーミン美術館入り口横の庭では、黒いムーミンが出迎えてくれる=フィンランド・タンペレ

初夏の北欧へ

 国民の税負担は大きくても、教育や福祉のサービスが充実して幸福度が高い北欧の福祉国家。「高福祉・高負担・高幸福度」の姿は北欧モデルとも称され、世界から注目を集めてきた。

 一方、日本は負担を抑えた小さな政府をめざし、財政規律と福祉の充実の双方を掲げるものの、かけ声先行の感が強い。

 けれども、北欧も日本も、高齢化と少子化が進み、ロボットやAI(人工知能)の普及で人々の暮らしや働き方が急速に移りゆく時代に生きる点に、変わりはない。

 実は北欧も壁にぶつかっているのではないか。そんな疑問を胸に、初夏の北欧へ飛んだ。

2年間の社会実験「月約7万3000円を失業者2000人に」


筆者

伊藤裕香子

伊藤裕香子 (いとう・ゆかこ) 朝日新聞論説委員

1995年朝日新聞社に入社。静岡支局、盛岡支局、経済部、オピニオン編集部などを経て、2018年7月から論説委員。著書に「消費税日記 検証増税786日の攻防」。北欧では取材の合間にレンガづくりの教会を回り、その美しさに魅了された。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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