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関空で起きたことは羽田でも起きる

老朽化する首都圏インフラ。大地震・超大型台風にいかに備えるか

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

拡大北海道の大地震で液状化が起きた札幌市清田区=2018年9月7日

もし首都圏だったら‥ぞっとする被害想定

 台風21号が大阪を襲った2日後、北海道で震度7の地震が起きた。

 日本は天災を宿命とする島国である。もし首都直下型地震や超大型台風が首都圏を襲ったとしたら、停電、高潮、洪水、液状化、交通マヒなど、生活や経済の基盤は大打撃を受ける。多くの人命も失われるだろう。どんな予防策を打つのが賢明なのだろうか。

 北海道の地震で衝撃的だったのは、札幌市清田区の液状化の映像だ。道路が深くえぐられ、家々は半ば埋もれながら傾いた。地名から分かるように、昔は水がきれいな田んぼ(湿地)だった場所を埋め立てて住宅地にしたのだ。

 東京都は3・11大震災を機に、従来の1.5倍の地質データを使って地下水位や砂層の分布状況を把握し直し、2014年に下のマップを公表した。液状化の可能性が高いのは、荒川東側の江戸川区・葛飾区・足立区や、多摩川河口北側の大田区など。驚いたことに羽田空港のB滑走路南側や国際線ターミナルビル一帯も含まれている。

拡大東京都が作成した液状化マップ。ピンク色の地域は「液状化の可能性が高い」、黄色は「可能性がある」、緑色は「可能性が低い」

関西は開港から3~4m沈下している

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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

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