メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

米中貿易戦争で得する人、損する人

米中のどちらが傷つくのか。つぶさに分析してみよう

山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

拡大北京の米大使館付近で爆発があり、近くのビルからは白い煙が上がった=2018年7月26日、市民提供
 いよいよトランプ政権は中国からの全ての輸入に追加関税をかける。全面的な米中貿易戦争となる。どちらがより大きい打撃を受けるのか、多くの人が関心を持っている。これを両国の覇権争いだと見る人たちには、特にそうした見方が強いだろう。

 常識的には、GDPが大きいアメリカの経済が好調であり、他方で、中国はGDPに対する輸出の割合が多く(中国19%、アメリカ8%)、かつ、中国の対米輸出のほうがアメリカの対中輸出より多いことを考えると、中国がより大きな被害を受けそうに思われる。そのような解説記事も出されている。

 ここでは、正しく冷静な判断が行われることを期待して、米中貿易戦争をどう見たら良いのか、解説したい。

「追加関税」であって「輸入禁止」ではない

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

山下一仁の記事

もっと見る