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スルガ銀行は「銀行」だったのか(下)

人様のお金を預かる意識が希薄。実態は不動産商品を売る証券業務そのものだった

深沢道広 経済・金融ジャーナリスト

拡大スルガ銀行本店=静岡県沼津市

将来を左右する行政処分

 スルガ銀行の不正融資を調べた第三者委員会の調査報告書と、金融庁が今春から始めた緊急検査で明らかになった事実には、決定的に違う点がある。第三者委は従業員にすぎない営業担当の元専務執行役員に責任を負わせるのは酷であるとして、経営トップに責任があると言及するにとどまっている。これに対し、金融庁はこの元専務執行役員を被害拡大の元凶としている。金融庁内部でも様々な意見があるという。

 スルガ銀行が将来再生するか、しないかは金融庁が月内に発令する行政処分の内容にかかっている。第三者委が認定した通り、シェアハウス融資をめぐる審査過程で法令違反が認められ、支店、銀行全体で内部管理体制に重大な問題がある。経営責任を問われるのは避けられない情勢だ。

 金融庁は横浜東口支店など一部支店の業務停止処分など厳正な行政処分を検討している。法人として責任を問うのはもちろんのこと、経営者個人の責任を求めるかが焦点だ。事態を悪質性が高いと見るならば、銀行法違反(検査忌避)などで刑事告発に踏み込む方針だ。

問題はシェアハウスだけではない

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筆者

深沢道広

深沢道広(ふかさわ・みちひろ) 経済・金融ジャーナリスト

1978年生まれ。慶応大学商学部卒業後、編集者として勤務。05年青学大院経営学研究科会計学専攻博士前期課程修了。格付投資情報センター(R&I)入社。R&I年金情報、日本経済新聞の記者として勤務。12年のAIJ投資顧問による2000億円の巨額年金詐欺事件に係る一連の報道に関与し、日経新聞社長賞を受賞。24億円の巨額横領、贈収賄事件など年金ガバナンス、資産運用の諸問題を明らかに。17年7月退社。

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