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「世界金融恐慌」の経験に何を学ぶか

リーマン・ショックから10年、不平等の拡大に歯止めかからず

小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授

 金融緩和と財政出動による景気テコ入れは20世紀を代表する英経済学者ケインズの理論に沿った政策で、10年前に起きたことはケインズ主義の復権でもあった。欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁もバーナンキ氏とともにこの考えに基づいて金融緩和や国債買い支えを進めたが、同時に現代版ケインズ主義の弊害は世界をおおった。じゃぶじゃぶのマネーが市場に流れ込んで株価や不動産など資産を膨張させ、仮想通貨などマネーゲームが日常の風景になった。働く人々の賃上げや生産的投資にお金が回るならともかく、
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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授

群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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