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消費大国・中国 アリババ巨大セールに群がる人々

たった1日で3.5兆円を売り上げる上海の大安売りイベントを見た

原真人 朝日新聞 編集委員

海外230の国・地域から1万8千ブランドが参加

 セールに出品するのは中国国内の業者だけではない。ネット上で取引された18万ブランドのうち、1割の1万8000ブランドは海外230の国・地域からの参加だった。

 人気上位品目にはオーストラリアのサプリメントやドイツの粉ミルクなど健康や美に関連する商品が並ぶ。「安全」「安心」が中国の消費者の人気を集める要因なのだろう。日本ではユニ・チャーム(ムーニー)や花王(メリーズ)の紙おむつなどが上位の常連だ。アパレル分野では男性ファッション、女性ファッションともに、今年もトップは「ユニクロ」だった。

 主な分野別ランキングは下記の通り。

【中国への輸出国ランキング】
① 日本 ②米国 ③韓国 ④豪州 ⑤ドイツ ⑥英国 ⑦フランス ⑧スペイン ⑨ニュージーランド ⑩イタリア
【中国の輸入品目ランキング】
① 保険食品 ②粉ミルク ③フェイスマスク ④紙おむつ ⑤エッセンス ⑥ベビー用食品 ⑦乳液 ⑧洗顔料 ⑨メイク落とし ⑩化粧水
【中国の輸入ブランドランキング】
① Swisse(豪・健康食品) ②ムーニー(日・紙おむつ) ③花王(日・紙おむつなど) ④Aptamil(独・粉ミルク) ⑤Bio Island(豪・健康食品)
【取扱高の都市ランキング】
① 上海 ②北京 ③杭州 ④広州 ⑤深圳 ⑥成都 ⑦重慶 ⑧武漢 ⑨蘇州 ⑩南京

 スマホさえあれば、世界中からあらゆる品が手に入る。アリババはそれだけに満足せず、いまリアル店舗とネットとの融合にも力を入れている。百貨店やスーパー、ショッピングモールなどの実店舗を相次いで傘下に置き、オンライン通販と店舗販売を結びつける取り組みをしている。昨年の独身の日イベントでダニエル・チャンCEOが打ち出した「ニューリテール戦略」だ。

拡大アリババが開発しているホテル用の配達ロボット。注文の品を部屋まで届ける。近く実用化するという

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筆者

原真人

原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員

1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。コラム「多事奏論」を執筆中。著書に『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)、『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)。共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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