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クラウドファンディング31歳女性CEOの挑戦

誠実、真摯に向き合っている人じゃないとお金を集めるのは難しい

岩崎賢一 朝日新聞記者

誠実、真摯に向き合っている人じゃないとお金を集めるのは難しい

 拡大基調にある同社だが、申し込めばすべての案件をそのままサイトにアップしているわけではない。

 同社PR室マネージャーの大久保彩乃さん(25)は、こう説明する。

「クラウドファンディングは、その人の思いに共感してお金を払っているため、誠実、真摯に向き合っている人じゃないとお金を集めるのが難しいです」

 書類や電話による審査がある。例えば、イベントの場合、会場が確保されているのか、集めたお金の流れがどうなっていくのかなどによって見極められる。法務部でのチェックも経て、正式契約になる。

 大久保さんは「どんな方でもどんな活動でも資金を集められる分、集めた後にしっかりとプロジェクトを遂行していただくことができるのかという実現性の部分については、かなりしっかりと審査させていただいています」という。

 同社のミッションは、「資本主義でお金が流れなかった人」に、返済不要で、増やすことも求めない資金を流すことだ。プロジェクトが設定した目標金額が達成されなければ、「予約」された支援は不成立になってしまう。

「目標金額に達した場合だけ私たちもお金を受け取ります」

READYFOR拡大本社の壁に書かれたビジョン
 両者のために目標達成をサポートするのが、30人弱いるキュレーターの存在だ。

 手数料17%の場合は、このキュレーターがつき、レディーフォーのサイト内でのプロジェクトのページ作成や広報をより効果的にするためのアドバイスしてくれる。キュレーターが付かない手数料12%のコースを新たに設けたのは、リピーターもいるためだ。

 現状ではキュレーター付きを選択するプロジェクトが多いという。キュレーターは、1案件当たり、集まった資金が適正に使われているのかもチェックするので、半年から1年のサポートになるという。成功のポイントは、事業内容に加え、文章(ページのクオリティー)、実行者の実績、どれぐらいの広報活動ができるかだという。

 クラウドファンディングを事業として行う場合、達成率向上が重要になるが、キュレーターのオペレーションコストが必要で、そこを低減できるノウハウを持つかが重要になる。

 米良さんは「私たちは完全成果報酬型のモデルを取っています。各案件が目標金額を達成した場合のみプロジェクトの実行者さん、そして私たちもお金が受け取れる仕組みになっているため、共に同じ目標に向かって走ることができます。また一つでも多くの案件が目標金額を達成するよう、フォロー体制を作り上げてきたことから全体の約75%のプロジェクトが達成しています」と語る。

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筆者

岩崎賢一

岩崎賢一(いわさき けんいち) 朝日新聞記者

1990年朝日新聞社入社。くらし編集部、政治部、社会部、生活部、医療グループ、科学医療部などで医療や暮らしを中心に様々なテーマを生活者の視点から取材。テレビ局ディレクター、アピタル編集、連載「患者を生きる」担当を経て、現在はオピニオン編集部で「論座」編集を担当。『プロメテウスの罠~病院、奮戦す』『地域医療ビジョン/地域医療計画ガイドライン』(分担執筆)。 withnewsにも執筆中。

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