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少女は温暖化対策を訴え国会前にひとり座り込んだ

スウェーデンの15歳グレタさんから世界に広まった活動をあなたは知っていますか?

山口智久 朝日新聞オピニオン編集長代理

どうしてすぐにやめないの?

 クレタさんのTEDでのスピーチで、運動を始めた経緯がわかる。

 クレタさんは8歳の時、初めて温暖化について知った。照明を消したり、リサイクルしたりするように言われた。

 本当に温暖化が進んでいるのだとしたら、どうしてもっとテレビやラジオや新聞で報じられないの? 

 化石燃料を燃やすのがそんなに悪いのなら、どうして規制がなく、違法化されないの?

 そういうことを考えていたら、11歳の時うつになった。しゃべらなくなり、体重が10キロ減った。発達障害の一つである「アスペルガー症候群」、怖いイメージや考えが頭に浮かんで、その恐怖を打ち消すためにある行為を繰り返す「強迫性障害」、特定の場面でしか話せなくなる「場面緘黙症」と診断された。

 「だから、自閉症の私たちの方が普通で、他がかなり変な人たちだと思うのです」

 彼女にとっては、「気候変動は生存にかかわる危機で、最重要課題だ」とみんなが言っているわりには、行動を変えないのが理解できない。温室効果ガスの排出をやめるのが必要ならば、どうしてすぐにやめないの?

 そこで学校を休んで、スクールストライキを始めた。「教育システムで最も優れた科学が示しているとても重要な事実が、政治家や社会にとって何の意味もなければ、どうして私は学校に行かなければいけないのですか」と話す。

 話し方は朴訥であどけない印象がある。目立とうとか、他人をあげつらおうか、点数を稼ごうという意思は感じられず、純粋に地球と自分の将来が不安で、オトナたちに何とか行動を起こしてほしいから、自分なりにできる行動を起こしたという感じだ。

 悲しいことに、彼女を批判する人たちも多いようだ。そこで2月2日、グレタさんは自身のフェイスブックで、座り込みを始めた経緯を改めて説明し、自身への批判に対し毅然と反論している(詳細はこちら)。

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筆者

山口智久

山口智久(やまぐち・ともひさ) 朝日新聞オピニオン編集長代理

1970年生まれ。1994年、朝日新聞社入社。科学部、経済部、文化くらし報道部で、主に環境、技術開発、社会保障を取材。2011年以降は文化くらし報道部、経済部、特別報道部、科学医療部でデスクを務めた。2016年5月から2018年10月まで人事部採用担当部長。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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