メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

アベマTVっぽいニュースの作り方

若手気鋭のプロデューサーがネットメディア報道の最前線を報告する

郭晃彰 AbemaPrimeプロデューサー

あれは2015年のクリスマスの夜だった

 「テレビ朝日とサイバーエージェントでインターネットテレビ局『AbemaTV』を新たに立ち上げる。その中に『AbemaNews』というニュース専門チャンネルを設ける。24時間365日いつでも原稿を出して欲しい」

 そんな話を聞いたのは、2015年12月末。クリスマスの夜でした。

 災害担当の記者だった私は、地震が起きればいつ、どこにいても即出勤という生活を送っていました。「こんな日くらい自由に過ごさせてよ」と、口にこそ出しませんでしたが、強く、強く、そう思いながら、会社の偉い人の顔を見つめていた記憶があります。

 当時はまだAbemaTVのアプリやコンテンツは姿・形もなく、“開局する”と言っているだけの得体が知れない状態。「キラキラ女子が溢れる新進気鋭のIT企業と、何か新しい事業を始めるのだろう―」。そんな風にしか思っていなかった私でしたが、AbemaTV開局直前の2016年3月からこのプロジェクトに加わり、仕事をしています。

 24時間ニュースチャンネルの「AbemaNews」はテレビ朝日の報道局が制作しています。私のようなテレビ朝日の社員、この事業のために新たに加わったAbemaNews社員、制作会社のスタッフで運営しています。

拡大AbemaNewsを放送するけやき坂スタジオ

 この3年間、考え続けてきたことがあります。それは「AbemaTVっぽいニュースとは何か?」という問いです。

 これまで地上波テレビの視聴者だけを見て、コンテンツを作ってきた私たちにとって、スマホ・ネット向けの番組制作は初めての挑戦でした。開局当初は10〜20代の若い人たちにとって、何がニュースで、何がニュースではないのか、それすらも分かりませんでした。

 従来のテレビと同じことをやれば良いのか、丸っきり違うことを伝えればいいのか。

 そもそも、スマホやネットの世界に、ニュース動画の需要はあるのか?

 そんな自問自答を繰り返し続けています。答えはまだ見つかっていませんが、3年間で見えてきたことを紹介させて頂きます。以下、あくまで個人の意見で、組織を代表するものではありません(この一文、最近見る機会減りましたね)。

 AbemaTVっぽいニュースとは何か?

1 話題を逆算して企画を考える
2 徹底したライブ主義〜災害報道
3 マスじゃないけど誰かが熱狂する話題
4 ほかと違う目線からのニュース解説
5 ちょっとしたタブー感に触れる

 順番に説明させて下さい。

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


関連記事

筆者

郭晃彰

郭晃彰(かく・てるあき) AbemaPrimeプロデューサー

2010年テレビ朝日入社。情報番組でAD、ディレクターを経験後、社会部で国土交通省、海上保安庁、気象庁などを取材。東日本大震災から5年の節目では、ドキュメンタリー番組を制作。2016年3月からAbemaTVで報道コンテンツを制作。「オトナの事情をスルーする」をコンセプトにしたニュース番組 「AbemaPrime」のほか、24時間ニュース専門チャンネル「AbemaNews」の編成・宣伝戦略なども担当。