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祝日過多社会の「休み方」改革

「10連休」、あなたはどう過ごす?

土堤内昭雄 公益社団法人 日本フィランソロピー協会シニアフェロー

「働く」ための「あそび」の効用、「散歩」がオススメ

 長時間労働を解消し、だれもがムリなくワーク・ライフ・バランスを実現するためには、あらたな雇用・労働政策と企業の人事制度を確立するとともに、個々人の働き方に関する意識改革も必要だ。

 時間的制約もなく、ひたすら体力の限界まで働くような働き方は、やがて“昭和の残滓”になるだろう。女性の活躍推進も、多くのサラリーマンが高度経済成長期に私生活を犠牲にしたような働き方であっては意味がない。しかし、経済効率性が最優先される現代社会においては、「あそび」や「ゆとり」の入り込む余地はまだ少ない。

 「あそび」には、『自動車のハンドルのあそび』などのように、「ゆとりや余裕」(Redundancy)という意味がある。人口減少時代には労働生産性の向上が要求される一方、どのようにすれば「あそび」や「ゆとり」を持って効率的に働くことができるだろうか。

 日常生活の中で気軽に「あそび」や「ゆとり」を持つためのひとつの方法として「散歩」が有効だ。古代中国では、不老不死などに効く「五石散」という粉薬を服用したとき、副作用を防止するために歩き回ったことが「散歩」の語源になったそうだ。「散歩」には解毒作用があり、現代社会の仕事のストレスなどを体外に排出してくれるのだ。

 長時間労働をなくす制度が整うには時間を要する。また、制度があっても運用次第では、過労死を完全に撲滅することは難しい。われわれ一人ひとりにできる自己防衛策のひとつは、 ・・・ログインして読む
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筆者

土堤内昭雄

土堤内昭雄(どてうち・あきお) 公益社団法人 日本フィランソロピー協会シニアフェロー

1977年京都大学工学部建築系学科卒業、1985年マサチューセッツ工科大学大学院高等工学研究プログラム修了。1988年ニッセイ基礎研究所入社。2013年東京工業大学大学院博士後期課程(社会工学専攻)満期退学。 「少子高齢化・人口減少とまちづくり」、「コミュニティ・NPOと市民社会」、「男女共同参画とライフデザイン」等に関する調査・研究および講演・執筆を行う。厚生労働省社会保障審議会児童部会委員(2008年~2014年)、順天堂大学国際教養学部非常勤講師(2015年度~)等を務める。著書に『父親が子育てに出会う時』(筒井書房)、『「人口減少」で読み解く時代』(ぎょうせい)など。

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