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この娘(津田梅子)にしてこの父(津田仙)あり

新5千円札の表面の人物となる津田梅子の父は農業保護政策を批判した国際派だった

山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

拡大津田梅子がデザインされた新しい5千円札のイメージ図

明治初期の破天荒な国際派・津田仙

 津田梅子が新5千円札の表面の人物となる。彼女は日本女性初の海外留学生で、津田塾大学の創立者として有名である。

 梅子の父津田仙(1837~1908)は幕末から明治初期にかけて日本屈指の国際派であり、キリスト教徒で教育者だった。仙も青山学院大学の創立に関わり、彼の死後ともにキリスト教徒である内村鑑三と新渡戸稲造(二代前の5千円札表面の人物)は追悼文を表している(教育者である新渡戸稲造は津田塾大学の顧問にもなっている)。

 梅子は仙の後を追っているようだ。梅子が岩倉使節団に随行して留学したのも、仙とこれを企画した黒田清隆との縁からである。仙も梅子と同様(というより梅子が似たのだろう)、スケールの大きな人物だった。

 本稿では今は忘れられている仙の活動と思想を紹介したい。梅子を理解する際の助けになれば幸いである。

拡大新5千円札の肖像の元になったとみられる津田梅子の写真=津田塾大学提供

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筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

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