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見たくなかった安倍訪米~甘すぎる対米貿易交渉

お土産をどっさり持って行く、与えるだけの外交。トランプに近すぎるのは危険だ

山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

拡大両陛下、最後の皇居外公務=2019年4月26日、東京都千代田区の憲政記念館

平成への肯定感

 平成が終わった。

 昭和という時代については、国民は肯定と否定の相混ざった複雑な気持ちを持っていたはずである。戦後の焼け跡から復興し、高度成長を実現した経済的な繁栄があった半面、戦争で多くの人が命を落としたり、親兄弟や家・財産を失ったり、悲惨な思いをしたからである。

 平成にも、バブル崩壊やリーマンショックなどの経済危機に加え、雲仙・普賢岳噴火、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨など多くの自然災害に見舞われた。しかし、国民の多くは、平成に対して肯定的な見方をしているようだ。

 それは、平成の天皇・皇后両陛下が、平和・不戦への思いを強く持たれ、沖縄・サイパンという先の大戦で大きな悲劇を生んだ地域を訪問され、哀悼の意を表明されたことや、災害の被災地には真っ先に訪問され、住民を励まされたことなど、言葉だけではなく行動によって示されたことに、国民は感謝しているからである。

 「両陛下には長い期間国民に寄り添っていただいて感謝ばかりです」という4月30日皇居を訪れた人の言葉に、多くの国民は同じ思いを共有するに違いない。

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筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

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