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黄色いベスト運動のお気に入りはロシアメディア

「代表制」を信じない人をどうやって報道するのか

小林恭子 在英ジャーナリスト

カメラの前で起きていることを延々と配信し続けるロシアメディア

拡大黄色いベスト運動参加者による、フェイスブックのページ「VECU」。右はフランスのメディア所有図(ウェブサイトより)

 黄色いベスト運動のお気に入りは、ロシアの国営放送局『RT(ロシア・トゥデー)』だ。現場にカメラを置き、フェイスブック上で、10時間以上、延々と状況を配信したことがきっかけだ。

 黄色いベスト運動からすれば、「カメラが切り取ったもの、カメラの前で起きていることをそのまま映しているわけだから、『真実だ』と言う。検閲がない、どの部分も削除されていなので、『客観的』として評価する」。

 黄色いベスト運動の有志らが、フェイスブックのページを使って自分自身のサイト「VECU」を設置しているという。

黄色いベスト運動の背後にあるもの

拡大ルエット氏(撮影Bartolomeo Rossi)
 経済紙「ルゼコー」と一般紙「ル・パリジャン」を発行する出版グループのピエール・ルエット最高経営責任者は「黄色いベスト」の意味を改めて考えるべき時だという。

 「意味もなく、黄色いベストの着用が始まったのはないと思う。車がパンクしたときに、修理に来る人は黄色いベストを着ている。人が人生で困ったとき、何らかの悲惨な状態にあるとき、苦悩を感じているとき、助け舟として出てくるのが黄色いベストだ」。

 ルエット氏はデモ発生後、様々な社会層の人と対話し、

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筆者

小林恭子

小林恭子(こばやし・ぎんこ) 在英ジャーナリスト

秋田県生まれ。1981年、成城大学文芸学部芸術学科卒業(映画専攻)。外資系金融機関勤務後、「デイリー・ヨミウリ」(現「ジャパン・ニューズ」)記者・編集者を経て、2002年に渡英。英国や欧州のメディア事情や政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。「新聞研究」(日本新聞協会)、「Galac」(放送批評懇談会)、「メディア展望』(新聞通信調査会)などにメディア評を連載。著書に『英国メディア史』(中央公論新社)、『日本人が知らないウィキリークス(新書)』(共著、洋泉社)、『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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