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人口減少時代に向けた「デジタル政府」の構築を

マイナンバーの活用とキャッシュレス化の促進

土堤内昭雄 公益社団法人 日本フィランソロピー協会シニアフェロー

医療分野における「マイナンバーカード」の活用

 日本でも行政手続きの負担軽減や迅速化を図るために2016年1月「マイナンバー制度」が開始されたが、カードの普及はいまだ1割強にとどまっている。政府は2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする方針だ。医療控除を税務署に申告する場合、医療費を自動計算して確定申告のわずらわしさを軽減できるという。

 医療関連分野へのマイナンバーカードの活用は大きな影響があるだろう。個人カードに健康保険証機能が付くと、医療事務の効率化や電子カルテによる患者データの共有も可能だ。マイナンバーカードの活用は医療サービスの提供者にとってのメリットにとどまらず、サービス利用者の利便性を最大化することが重要だ。

 現在の「薬手帳」の情報も個人カードに集約されて適正な薬剤管理が実施されれば、二重投薬を防ぎ、薬剤費の削減も可能だ。時系列で検査結果を診ることで疾病予防にも有効で、健康ビッグデータを収集・分析すれば全国レベルで予防医療に生かすこともできよう。

 マイナンバー制度の運用においては、健康に関する個人情報の取り扱いに万全を期さねばならない。その上で、 ・・・ログインして読む
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筆者

土堤内昭雄

土堤内昭雄(どてうち・あきお) 公益社団法人 日本フィランソロピー協会シニアフェロー

1977年京都大学工学部建築系学科卒業、1985年マサチューセッツ工科大学大学院高等工学研究プログラム修了。1988年ニッセイ基礎研究所入社。2013年東京工業大学大学院博士後期課程(社会工学専攻)満期退学。 「少子高齢化・人口減少とまちづくり」、「コミュニティ・NPOと市民社会」、「男女共同参画とライフデザイン」等に関する調査・研究および講演・執筆を行う。厚生労働省社会保障審議会児童部会委員(2008年~2014年)、順天堂大学国際教養学部非常勤講師(2015年度~)等を務める。著書に『父親が子育てに出会う時』(筒井書房)、『「人口減少」で読み解く時代』(ぎょうせい)など。

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