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インドの高度成長は続く

経済成長著しい都市トップ10は全てインド。2050年には米国のGDPを抜いている

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

拡大Roop_Dey/Shutterstock.com

2050年にインドは米国のGDPを抜いている

 国際連合の経済社会局人口部の予測によると、2050年時点での人口のNo.1はインド、次いで、中国・ナイジェリア・アメリカ合衆国・インドネシア・パキスタン・ブラジル・バングラディシュとなっている。トップ10のうち6ヶ国がアジアの国々。21世紀前半の50年はアジアの世紀だということもできるのだろう。

 こうした人口増加、そして、それに伴う経済成長率の増加により、2050年のGDP(PPPベース)のトップは中国で61.079兆米ドル。No.2はインドで42.205兆米ドルとインドがアメリカ合衆国(41.384兆米ドル)を抜いてNo.2になるとPwCは予測しているのだ。

 ちなみに、No.4はインドネシア(12.210兆米ドル)No.7は日本(7.914兆米ドル)となっており、トップ7のうち4ヶ国がアジアの国々だ。

 さらに2100年までの世界を考えると、人口増加が最も多いのはアフリカ諸国。2050年までに世界の人口は97億人に増加するとされているが、2100年には112億人とさらに15億人増えるとの予測だ(予測は2019年6月の国連のもの)。増加分の8割超はアフリカ諸国が占めるとされているのだ。

 現在から2050年までで世界の総人口は23億8000万人増加するとされている。そのうち16.6%はインドだが、23.9%はナイジェリア・コンゴ・エチオピア・タンザニア・ウガンダ等のアフリカの国々。そして2050年から2100年までに増加する15億人のうち12億超はアフリカの人口増加だと予測されている。2050年まではいわば「アジアの時代」だが、2050年から2100年は「アフリカの時代」になる可能性が高いのだ。

 もちろん、アフリカの世紀になるためには、経済運営を巧みに行う必要はあるが、ポテンシャルが高いことは確かなのである。

 前述したように、2018年のインドの経済成長率は7.05%だが、2019年はIMFの予測によると成長率は7.26%まで上昇するとされている。そして、しばらくは7~8%の成長が続くというのが一般的見方だ。

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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