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山本太郎×原真人 テレビ討論・場外編

山本太郎と直接討論して感じたこと「トンデモ理論は封印し、正攻法で闘え!」

原真人 朝日新聞 編集委員

「れいわ旋風」衰えず

 7月の参院選ではブレーク前夜かと思わせるほどの躍進を遂げた「れいわ新選組」。代表の山本太郎氏は現在、全国遊説ツアーを始めたばかりである。

 つい数日前まで、スタート地域に選んだ北海道を回っていたが、消費税率が10%に引き上げられた10月1日夜、久しぶりに東京・新宿駅前で演説会を開き、「消費税廃止」を訴えた。

 演説を聴きに行った。

 開始予定である午後7時。演説場所となった新宿駅西口・小田急百貨店前にはすでに千人を超えると思われる支持者が集まっていた。7時を回ってどんどんと人の輪が広がっていく。指定されたスペースだけでは収まりきらず、駅建物の中や道路の向こう側にまで聴衆がはみだして山本氏を待っていた。

 れいわ新選組の支持層の中心は参院選では40代だったそうだ。ただ、集まっていた人々は一見するかぎり老若男女さまざまだった。お年寄りや若者も大勢いた。道を行く会社勤めの人たちもときおり足を止めていくが、前方に集まっていた支持者の多くは、ネクタイも背広も着ていない人たちだった。

 15分ほど遅れて山本氏が到着した。すると、オッオー!と歓声が響く。支持者からは「太郎さーん!」と熱狂的な掛け声もあがった。

 参院選から2カ月半、衆院選もしばらく先になりそうな今の時期でもれいわ旋風の熱は衰えてはいなかった。

拡大山本太郎氏の街頭演説会=10月1日、東京・新宿


筆者

原真人

原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員

1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。コラム「多事奏論」を執筆中。著書に『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)、『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)。共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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