山口智久(やまぐち・ともひさ) 朝日新聞オピニオン編集長代理
1970年生まれ。1994年、朝日新聞社入社。科学部、経済部、文化くらし報道部で、主に環境、技術開発、社会保障を取材。2011年以降は文化くらし報道部、経済部、特別報道部、科学医療部でデスクを務めた。2016年5月から2018年10月まで人事部採用担当部長。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
「セクシー」な温暖化対策を。環境相として「カーボンプライシング」を打ち出せ!
温暖化対策を話し合う今年のCOPは、12月13日金曜日までの予定だった会期を延長し、15日午後までずれ込んだ。会期延長はいつものことだが、ここまでずれ込んだことはない。
開催前から波乱含みのCOPだった。今回のCOPはブラジルで予定されていたが、昨年10月に温暖化に懐疑的なボルソナーロ大統領が当選し、1年前に開催を返上してしまった。そこで隣国のチリが引き受けたのだが、国内のデモが激しくなったために、今年10月末に同じく開催予定だったAPECと共に開催を断念。そこで、スペインが会場の提供を申し出てマドリード開催が急遽決まった。
COP議長は、そのままチリのカロリナ・シュミット環境相が務めた。会議のホスト役を担ったのは開催地スペインのテレサ・リベラ環境移行相。会議の事務方トップ、パトリシア・エスピノサは、メキシコの外務大臣だった2010年にカンクンであったCOP16で議長を務めた。偶然にも三人ともスペイン語圏の女性だ。
今回のCOPは、細かいルールづくりが議題の中心だったので、本来はそれほど注目されるものではなかった。それが、グレタ・トゥンベリさんが一人で始めたデモが1年をかけて大きく成長したため、COPの注目度が高まった。会期中に米誌「タイム」がグレタさんを「今年の人」に選んだことで、さらに盛り上がった。
さらに、環境相が小泉進次郎氏だったために、日本メディアの報道量は例年よりも多かった。