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偽札、ロレックス、上乗せ報酬……漫画のような「関西電力報告書」

関西電力の金品受領問題で調査報告書

加藤裕則 朝日新聞記者

  関西電力の金品受領問題を調べていた第三者委員会は3月14日、最終的な調査報告書をまとめ、記者会見を開いた。報告書や会見した人の口からは、漫画の世界としか思えないようなキーワードが次々と出てきた。

 関電といえば有名大学を出たエリート社員が集まる日本を代表する企業だ。その内実は、数多くのルール違反と保身のためか常識外れの行動が繰り返されていたのである。

拡大関西電力高浜原発の3号機(手前右)と4号機。後方は1号機(右)と2号機=2020年2月11日、福井県高浜町

 調査報告書によると、福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(昨年3月死去)から金品を受け取っていた関電幹部らは75人(子会社や退職を含む)で総額は3億6千万円相当にのぼる。

 役員ら23人が総額3億2千万円相当を受け取っていたとした2018年の社内調査(年)に比べ、関係者が52人増えた。金額はそんなに増えていない印象だが、一人あたりにすると77万円分を受け取っていた計算だ。

 サラリーマン社会の常識からすれば、すごい金額だ。

 一方の関電は森山氏が関係する企業に工事を事前に約束し、実際に発注していたことも明らかになった。森山氏は、この工事の受注を目的に関電の首脳や幹部社員らに金品を配っていたとされた。第三者委は原発工事などの代金が役員らに事実上、還流していたことを認めた。

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筆者

加藤裕則

加藤裕則(かとう・ひろのり) 朝日新聞記者

1965年10月、秋田県生まれ。岩手大人文社会科学部卒業。1989年4月に朝日新聞社入社。静岡支局や浦和支局(現さいたま総局)などに赴任した後、1999年東京本社経済部員。その後、名古屋や大阪でも経済記者を務めた。経済部では通産省(現・経産省)、鉄鋼業界、トヨタ自動車(名古屋)、関西空港・神戸港などを取材した。コーポレート・ガバナンスや会計監査について自主的に取材を重ねてきた。2014年9月から石巻支局員として東日本大震災からの復興の過程を取材。2018年4月から東京本社の経済部員として経団連などを担当している。

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