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コロナ対策で突出する「和牛」への大盤振る舞い

多くの国民が困っているのに、なぜ和牛農家だけ破格の支援がなされるのか?

山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

支離滅裂な対策内容

 ここでは、対策を講じる正当性はさておき、まずは今回報じられた対策の内容について検討したい。結論から言うと、仮に和牛の需要回復や在庫解消という目的が正しいとしても、この対策内容は支離滅裂である。

 もし私が農林水産省の担当者で部下がこのような案を持ってきたら、突き返していただろう。

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筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。20年東京大学公共政策大学院客員教授。「いま蘇る柳田國男の農政改革」「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

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