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「2021年V字回復」は楽観的すぎる/世界も日本も未曽有の危機に

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 世界通貨基金(IMF)は4月14日の「世界経済見通し(WEO)」で2020年の世界経済の成長率をマイナス3%と予測した。新型コロナウイルスの影響で1月時点から6.3%ポイントも下方修正したのだ(1月の予測はプラス3.3%)。ゲオルギエワ専務理事は「大恐慌以来の経済悪化」になる懸念があると指摘したのだった。

 先進国地域全体ではマイナス6.1%。アメリカはマイナス5.9%、ユーロ圏はマイナス7.5%、日本はマイナス5.2%という予測だ。

 新興市場国・発展途上国も大きく成長率を落とし、全体でマイナス1.0%、中国は1.2%、インドは1.9%としている。中国とインドはかろうじてプラス成長だが、2019年の中国6.1%、インド4.2%から大きく成長率を落としている。

 衆知のように、中国は2011年までは年平均で10%を超える成長率を達成。その後、成長率を落としたものの、6~7%の成長率を2019年までは維持していたのだ。インドも2010年代は年平均6~7%の成長率を維持してきたのだった。高度成長を続けてきた中国もインドも1%まで成長率を落とすとの見通しなのだ。

拡大Viacheslav Lopatin/Shutterstock.com

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

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