斎藤幾郎(さいとう いくお) テクニカルライター
1969年、東京都生まれ。テクニカルライター。累計230万部を超えた「パソコンで困ったときに開く本」「スマホで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)の監修、執筆を担当する。日経パソコンなど、パソコン誌を中心に執筆。入門者向けの解説に定評がある。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
テレワークの際、最も重視しなければならないセキュリティの基本は何か
自宅でパソコンやスマートフォンを使って仕事をする際、コンピューターウイルスへの感染や重要なデータを失うなどのシステムトラブルを避けるため、心がけるべき点がいくつかある。今回はその中でも基本的なポイントを二つ解説しよう。
ひとつめは、パソコンやスマートフォンに必要なアプリを追加しなくてはならない場合の注意事項だ。そのようなアプリをインターネットからダウンロードする際には、アプリの開発元やサービス運営元の「公式の」ウェブサイトから入手するようにしよう。
どこからダウンロードしていいのかわからなければ、サービスやアプリの名前でネット検索をする人が多いだろう。
しかし、ここが要注意な点だ。「(アプリやサービス名) ダウンロード」などのキーワードの組み合わせで検索した場合、公式サイトが上位に表示されるとは限らない。独自に多数のアプリのファイルを収集して配布しているウェブサイトなども表示される場合があるのだ。
しかし、そのようなサイトでは、バージョンが古く不具合のあるアプリや名前が同じで機能がまったく異なるアプリが配布されていたり、さらに悪質なケースでは、コンピューターウイルスに感染するよう細工されたファイルが配布されていたりする場合もある。また、自分がほしいものとは無関係な企業のウェブサイトが広告として表示される場合もある。本当に目的のアプリやサービスの公式サイトなのか、しっかり確認しよう。
パソコンのアプリであれば、メーカーやサービスの公式サイトを探し、そこから直接ダウンロードするのがよい。ただし、公式サイトから外部のダウンロードサービスなどに誘導される場合もある。たとえばマイクロソフトがウィンドウズ10用に提供しているアプリストアがあるので、そこからダウンロードしてもらう形だ。
スマートフォンであれば、アンドロイドならPlayストア、iPhoneならApp Store(アップ・ストア)といった、OS標準のアプリストアから入手する。これが原則だ。
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