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財務省に異変! 安倍官邸に付き従う主計局長に批判噴出

最強官庁でいま、若手はやる気を失い、幹部は無力感にさいなまれている

原真人 朝日新聞 編集委員

省内批判あびる主計局長

 いま財務省内で、この補正予算編成にまつわる批判を一身に浴びているのは、太田充主計局長(1983年入省)だ。

 なぜ批判されているのかといえば、千億円単位、兆円単位の重要予算項目について、省内議論をすっ飛ばし、ひとりで安倍官邸側と結論を決めてしまったからである。それも官邸側の言い値で、という不満だ。

 このため、財務省が組織だって必要以上の予算の膨張に歯止めをかけるための意見を言う機会はなかった。少なからぬ財務官僚たちがそのことに不満を抱いている。

 若い官僚たちは、しょせん官邸の言いなりになるのでは財務省の存在価値がないではないか、とやる気を失いつつあるようだ。幹部たちの間には、事態を見守るしかなかったことに無力感が漂う。

 何人かの官僚からこんな声を聞いた。「太田局長は部下の意見を聴かない。だから主計局内でさえ信頼を失いつつある」と。ある幹部は「省内全体が今のような状態になってしまったことには忸怩たる思いがある」と話した。

 太田氏のやり方はシンプルだ。経済対策を決めるに際し、まずは経済産業省の新原浩朗・経済産業政策局長(84年入省)と主要政策の規模や中身についてすり合わせる。

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筆者

原真人

原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員

1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。コラム「多事奏論」を執筆中。著書に『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)、『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)。共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。

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