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ルーズベルト大統領死去から広島への原爆投下までの116日間

「米国からみた戦争、原爆、日本」を知る一冊

与謝野 信 ロスジェネ支援団体「パラダイムシフト」代表

Countdown 1945
The Extraordinary Story of the Atomic Bomb and the 116 Days That Changed the World
Chris Wallace (著), Mitch Weiss

 本書は2020年6月9日に英語での原書が発行されたばかりで、現時点ではまだ翻訳版は刊行されていない。

拡大カウントダウン1945(アマゾンサイトより)
 タイトルと副題である“Countdown 1945, The Extraordinary Story of the Atomic Bomb and the 116 Days That Changed the World” (「カウントダウン1945、原爆と世界を変えた116日間の驚愕の物語」の意)は、本書が1945年4月12日のルーズベルト大統領の死去の日から8月6日の広島への原爆投下までの116日間を、残りの日数を「カウントダウン」していきながら、人類史上類を見ない大量破壊兵器が使用されるまでの過程を原爆の開発、実戦使用への判断、投下の実行などの形で関わった人々の視点で描いていることに由来する。

 先に断っておくと、本書は日本人にとっては読み進むにあたり胸が痛むのは避けられないし、精神的に厳しい内容である。それは本書が徹底的に「アメリカ側の視点」で描かれているからだ。

 様々な原爆に関わった人たちが登場するが、日本人は広島で原爆の被害を体験した当時10歳の少女以外は、全員基本的にはアメリカの人々である。そしてこれらの人々は「敵国」である日本に対しては当然厳しい見方を持っている。


筆者

与謝野 信

与謝野 信(よさの・まこと) ロスジェネ支援団体「パラダイムシフト」代表

1975年東京生まれ。中学2年から父親の海外転勤に伴いフランスとイギリスで5年間過ごす。1999年に英国ケンブリッジ大学経済学部卒業後、外資系証券会社に入社し、東京・香港・パリでの勤務でデリバティブや資産運用に関わる業務に従事。2019年4月、氷河期世代支援の政策形成をめざすロビー団体「パラダイムシフト」を発足した。 TOKYO自民党政経塾生(第11期)2017年千代田区長選出馬(次点)、同年衆院選自民党比例東京ブロックから比例単独で出馬(次点) 財務相、官房長官を歴任した故・与謝野馨は伯父にあたり、歌人の与謝野晶子は曽祖母にあたる。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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