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『資本主義と闘った男』から十倉・住友化学会長が読み取ったこと

諏訪和仁 朝日新聞オピニオン編集部記者

 『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』(佐々木実著、講談社刊)を読んだのは、昨年末です。

 妻と宮古島旅行を計画していたのですが、あいにく大雨の予報。キャンセルできなかったので行くことにしましたが、ショッピングにずっと付き合わされたら困ると思い、この分厚い本を持参しました。

 加えて、昨年には、資本主義を少し見直さなきゃいけないという論調が随分出てきました。日本の経団連に相当する団体であるアメリカのビジネス・ラウンドテーブル(BRT)も、昨年夏、企業は株主至上主義から決別し、従業員や地域といった幅広いステークホルダーズのために価値を創出するよう変えなければいけないと宣言しました。ESGやSDGsの取り組みが必要だという世論の強まりも後押しをしたのだと思います。

 住友化学はSDGsに熱心に取り組んでいるため、講演に呼ばれる機会がたびたびあり、私自身も従来から資本主義に対する問題意識を持っていました。そうしたこともあり、この本を宮古島への旅のお供にし、ほとんどそこで読みました。

十倉 雅和(とくら・まさかず) 住友化学会長
1950年7月10日生まれ、兵庫県西脇市出身。兵庫県立西脇高校卒、東京大学経済学部を卒業し、1974年に住友化学に入社。2000年に技術・経営企画室部長、2003年執行役員になり、2008年に代表取締役・常務執行役員、2009年に代表取締役・専務執行役員、2011年から代表取締役社長・社長執行役員を8年、2019年から代表取締役会長。経団連では副会長を務めた後、審議員会副議長に就任。政府の総合科学技術・イノベーション会議のメンバーだった。
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筆者

諏訪和仁

諏訪和仁(すわ・かずひと) 朝日新聞オピニオン編集部記者

1972年生まれ。1995年に朝日新聞社入社、東京経済部、大阪経済部などを経てオピニオン編集部記者。

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