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日本に「革命」は似つかわしくない~穏やかな「方針転換」だった明治維新

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 一般的に「明治維新」は薩摩や長州によって「開国」を目標に実行された「革命」だとされている。結果として、「鎖国」から開国へ動いていったのは事実だが、実は、それを目指したのは徳川幕府で、薩長は逆に、「尊王攘夷」を旗印に外国排除を唱えていたのだ。

 幕府の政策を鎖国から開国に変更したのは、いわゆる「安政の改革」を実行した老中首座だった阿部正弘。1853年ペリー提督が来航し開国と通商を求めるアメリカ大統領フィルモアの親書を持って来航すると、正弘は開国を決意し、1854年、日米和親条約を結んだのだった。

 ここに約200年続いた鎖国政策は終焉した。

拡大阿部正弘の肖像画=福山誠之館同窓会所蔵

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

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