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「新しい中世」が始まる~より近く、よりゆっくり、より寛容に

コロナで「豊かなゼロ成長の時代」が到来した

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 コロナウイルス感染の拡大で2020年世界経済はマイナス成長に転じた。感染の拡大は成長率を大きく下げただけではなく、人々の日常生活にも甚大な影響を及ぼしている。EUは域内移動の自由を諦め、各国が国境を閉鎖する事態にまで追い込まれている。

 現在、国境移動は段階的に再開されつつあるものの、日本を含むごく一部の国に対して観光を認めている国があるという状況。まだまだ情勢が流動的すぎて、かつての自由なヨーロッパ旅行には程遠い情勢のようだ。

 また、アメリカでは感染が止まる所を知らないという状態。欧米への海外旅行を大きく減少させ、旅行はベトナムなどアジアの国々が中心になってきている。「安く、近く、短い」旅行へのシフトが起きている。

拡大Viacheslav Lopatin/Shutterstock.com


筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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