去る11月3日のアメリカ大統領選挙で、ジョー・バイデン氏は過半数の270人を超える306人の選挙人を獲得し、ドナルド・トランブ現大統領に勝利した。バイデン氏はニューヨーク州、ペンシルバニア州などの東部、及びカルフォルニア州、オレゴン州などの西部を制し、モンタナ州、ケンタッキー州、テキサス州等で勝利したトランプ氏を上回る選挙人を獲得したのだった。
ジョー・バイデン氏は現在78歳、バラク・オバマ大統領(2009~2017年)の下で副大統領を務めている。1973~2009年の36年間、デラウエア州から上院議員として選出されている。当選回数6回、78歳での大統領就任は戦後大統領の中で最高齢である。

バイデン氏
因みに歴代の大統領就任年齢を挙げてみると、ハリー・トルーマン大統領は60歳で就任。ドワイト・アイゼンハワー大統領は62歳、ジョン・F・ケネディ大統領は43歳、リンドン・ジョンソン大統領は55歳、リチャード・ニクソン大統領は56歳、ジェラルド・フォード大統領は61歳、ジミー・カーター大統領は52歳、ロナルド・レーガン大統領は69歳、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は64歳、ビル・クリントン大統領は46歳、ジョージ・W・ブッシュ大統領は54歳、バラク・オバマ大統領は48歳、そして、ドナルド・トランブ大統領は70歳で就任している。
78歳の大統領が一期務めると82歳で、二期務めるのは年齢上、なかなか難しいかもしれない。
そこで注目されるのが副大統領のカマラ・ハリス次期副大統領である。彼女は女性初の副大統領であり、かつ黒人系(両親はジャマイカとインドからの移民)である。カルフォルニア州の司法長官も務めて元検察官で、弁舌の鋭さでは定評があるという。