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「革命」のない国日本~日本の歴史の継続性

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

天皇制が続いている意味

 戦後、新憲法で「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」とされ、「天皇はこの憲法を定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権限を有しない」と規定されている。いわゆる象徴天皇制である。明治以来の大きな権限は失われたが、天皇制そのものは存続することになったのだ。

 実は、日本の敗戦後、中国の蒋介石やイギリスのチャーチル、ソ連のスターリンなどは天皇制の廃止を求めていた。また、アメリカの上院では1945年9月「天皇を裁判にかけよ」と決議されたのだった。ただ、GHQの最高司令官ダグラス・マッカーサーはアメリカ政府に進言し、「天皇制によって日本国民を統合し、間接統治をしたほうがアメリカの国益に適う」とし、天皇制は維持された。

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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