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英国「ブレグジット」の損得勘定~関税なしでも貿易は損なわれる

「EUからの独立」の代償は大きかった

山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

関税なしでも貿易は損なわれる―(2)通関や動植物検疫等手続きの復活

 もう一つは、イギリスとEU間の貿易における通関や動植物検疫などの手続きの復活である。

 原則的に関税がゼロとなっても、イギリス、EUが原産国であるという証明を通関時にチェックしなければならない。これがなければ、いくら原産地規則を作っても効果はない。また、別の国になったので、輸入される食品や動植物が輸入国の安全性や衛生上の基準を満たしているかどうか、工業製品でも輸入国の規制や基準に合致しているかどうかも、国境でチェックしなければならない。

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筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。20年東京大学公共政策大学院客員教授。「いま蘇る柳田國男の農政改革」「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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