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女性蔑視、密室、長老支配、人間軽視――旧弊の全てが問われた森喜朗会長の辞任劇

SNSの時代、国民に改革要求の気運をもたらす契機に

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

就任以来の劣勢を挽回する好機を逸した菅首相

 いまとなっては後の祭りだが、もし発言直後に菅首相が素早く森氏に「発言は不適切だった。遺憾である」と伝えておけば、森氏はその意を汲んで早期辞任に踏み切ったかもしない。

 しかし、首相は、「それは組織委員会が決めること」と、建前だけ述べて逃げた。五輪には国民の巨額の税金がつぎ込まれている。首相が納税者の代表として森氏個人に意見を言うことはおかしくない。

拡大閣議に臨む菅義偉首相(左)と橋本聖子五輪相=2021年2月5日、首相官邸

 「泣いて馬謖を斬る」ということわざがある。首相にとっては辞任を促すことで、就任以来の劣勢を挽回する機会でもあったが、その役割は4者会談への出席を拒否した小池都知事に取られてしまった。

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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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