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ポスト菅も逃れられないアベノミクスの呪縛

官製株価とマイナス金利による「異常な均衡」を破る政治家は登場するか

原真人 朝日新聞 編集委員

無責任さを増したアベノミクス

 懲りることなくアベノミクスを再び持ち出してきた安倍氏。気になるのは話の内容がよりポピュリズム(大衆迎合)化している点である。

 9年前のアベノミクスの理論的根拠となったのは安倍氏の経済ブレーンだった浜田宏一・米エール大名誉教授や中原伸之・元日銀審議委員らが提唱していた「リフレ論」だった。ところが、いま安倍氏が説明している内容は、むしろ米経済学者のランダル・レイ氏ら一部の経済学者たちが唱える「MMT(現代金融理論)」に近い。

 「リフレ」と「MMT」。二つの理論は、具体的な政策手段が中央銀行による国債買い支えだという点で非常に似ている。はた目からは見分けがつきにくいが、それぞれの論者はお互いに「違う主張だ」と言っている。どこが違うのか。私流にざっくりと解説すれば、次のような違いがある。

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筆者

原真人

原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員

1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。コラム「多事奏論」を執筆中。著書に『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)、『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)。共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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