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アメリカ同時多発テロ事件から20年〜制裁対象人物が首相代行に

事件発生のその時、ワシントンD.C.に滞在していた筆者

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 2001年9月11日、イスラム系過激派テロ組織アルカイダによって、アメリカに対し4回に渡ってテロ攻撃がなされた。アメリカン航空機2機、ユナイテッド航空機2機がハイジャックされ、ワールド・トレード・センター北棟及び南棟に突入し爆発した。又、1機はペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)に突入、ペンタゴンにいた軍関係者等125人が死亡、106人が重症を負った。残る1機は機内の騒乱により、ピッツバーグ(ペンシルバニア州)郊外に墜落している。

同時多発テロ事件から1週間後の2001年9月18日、最初の旅客機激突の時刻に犠牲者を悼んで祈りを捧げる人々(浅野哲司撮影)同時多発テロ事件から1週間後の2001年9月18日、最初の旅客機激突の時刻に犠牲者を悼んで祈りを捧げる人々(浅野哲司撮影)

ワシントンD.C.に偶然滞在していた筆者

 実は、筆者はこの日、ワシントンD.C.のブルッキング研究所を偶々訪問していた。研究所内が騒然とし、テレビの周りに共に集まったが、テレビはまさにワールド・トレード・センターの爆発状況を伝えていた。この日、時のアメリカ大統領、ジョージ・ブッシュ大統領はフロリダ州にいて、同州のサラソータにあるエマ・E.・ブッカー小学校の授業を参観する予定だった。

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