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岸田政権の経済政策は穴のあいた大風呂敷か

「所得倍増」は寂しい連想ゲーム? 衆院選で再分配の論争を

小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授

現実的でないと岸田氏自身も認める「倍増」

 岸田氏本人も、すでに9月8日付ダイヤモンド・オンラインのインタビュー記事(岸田文雄氏に聞く「所得倍増計画」の全貌、分配でアベノミクスを“進化”)で、次のように述べている。

 富裕層が消費をけん引すればよいという指摘もありますが、富裕層だけでは消費の押し上げには限界があります。国民全体の所得が増えてこそ、消費拡大につながるのです。もちろん低成長が続く現代において、所得を「2倍」にするのは、現実的とはいえません。ただ、「倍増」というメッセージを打ち出すことで、企業や国民の意識を変えていきたいと考えています。

 どうやら、額面通りに受け止めてはいけない表現らしい。

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授

群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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