2050年には1億人を割り込む予測も
2022年01月25日
日本の人口は2004年12月(1億2784万人)をピークに減少を続けている(総務省統計局人口推計2010年など)。2021年10月1日時点での人口は1億2512万人。国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」(2016年)によると、2025年には1億2254万人に、2030年には1億1913万人に減る。さらに悲観的な予想では、国交省の2011年「国土審議会政策部会長期展望委員会」の中間まとめがあり、2050年には9515万人まで減少すると推計されている(図1)。
この資料では、2100年には高位推計で6407万人、中位推計で4771万人、低位推計で3770万人とされている(図2)。
(図の出典はいずれも、国土審議会政策部会長期展望委員会「国土の長期展望」中間とりまとめ概要、リンク先はPDF)
本当にこんなペースで減少するのか、一見信じがたい数字だが、今のペースで減少が続ければ、こうなるという事なのだろう。国立社会保障・人口問題研究所の2017年推計によれば、2050年には65歳以上の高齢人口が2022年より約1200万人増加するのに対し、生産年齢人口(15〜64歳)は約2000万人減少するとされている。また、国土審議会政策部会長期展望委員会の資料では、若年人口(15歳未満)は約390万人減少するとされる。その結果、高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)は、37.7%になるという。実に5人のうち2人近くが65歳以上の高齢者という事なのだ。
WHOによれば、今でも日本人の平均寿命は84.3歳と世界でナンバーワン(2021年統計)。第2位はスイスの83.4歳、第3位は大韓民国の83.3歳、第4位はシンガポールとスペインの83.2歳で、心身ともに自立し、健康的に生活出来る期間(健康寿命)でも、日本は74.8歳とシンガポールに次いで第2位になっている。第3位はスペイン(73.8歳)、第4位スイス(73.5歳)、そして、第5位がフランス(73.4歳)と続いている。
平均寿命が長い結果、日本は高齢化率では世界で最も高くなっている。
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