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経済制裁は「現代版ロシア革命」を導くか

「プーチン独裁」が招いたルーブル暴落と不況、声あげる市民への期待

小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授

SWIFTから締め出し、EUの覚悟

 SWIFTは、国際資金決済のインフラとして機能しているもので、世界の金融機関が出資して1973年につくった非営利法人(本部・ベルギー)だ。事実上、EUの方針に従って運営されている。今回はロシアからの天然ガス輸入を前提に今年度中に脱原発を実現する予定のドイツがこれまでの慎重論を転換し、ウクライナへの武器供与も含めた支援を明確にしたため、これを機にフランスなどとの足並みがそろった。

拡大ロシアへの経済制裁を表明する岸田文雄首相=2022年2月23日、首相公邸
 EUの執行機関である欧州委員会(EC)や、ドル建ての貿易取引・決済に強い影響力を持つ米国、さらには英国、イタリア、カナダとともに金融制裁の強化に関する共同声明を発表した。日本政府もこれに同調すると発表した。

 具体的な影響としては、ロシアの輸出の大黒柱である石油・天然ガスの取引の際の資金決済がかなり困難になる見込みだ。ロシアの銀行の一部はSWIFTから排除されないので、欧州諸国が必要としている天然ガスなどの貿易が完全に止まるということではなさそうだが、それにしても深刻な影響が出るのは避けられない。

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授

群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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