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インフレ目標も成長戦略も達成できず、野放図な財政拡大を招いた「異次元緩和」

リフレ派と30年前に論争、元日銀金融研究所長の翁邦雄さんに聞く

原真人 朝日新聞 編集委員

財政規律を捨てたMMTの危うさ

 ――政界では、いくら国債を発行して財政を拡大してもかまわないという「MMT(現代金融理論)」や、それに影響を受けた主張が広がっています。MMTの評価は?

 「財政学者ではないので、外野的な印象ですが、当たり前のことを言っている部分と、非現実的な部分が混在していますね。当たり前なのは、

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筆者

原真人

原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員

1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。コラム「多事奏論」を執筆中。著書に『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)、『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)。共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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