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ロシア経済を待ち受ける長く暗い停滞

命綱を握る中国 西側企業の関心はロシアよりウクライナ復興需要に

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

 ロシアのウクライナ侵攻から9カ月が経った。戦況は日々報道されるが、この間、ロシア経済はどう変わったのか。それを知る手がかりとなる貿易統計など経済データの発表をロシアは停止している。ジェトロ(日本貿易振興会)のセミナーや資料を元に実態を探ってみたい。

クレムリンロシア政治権力の中枢クレムリンと赤の広場。大統領府もここにある=モスクワで筆者写す

経済制裁で2022、23年はマイナス成長

 2月のウクライナ侵攻を受けて、西側はロシアに多彩な経済制裁を加えた。コンピュータ、通信機器、工作機械、半導体やコンデンサなどの電子部品、機械部品、化学原材料などを幅広く輸出禁止にした。

ロシア経済成長

 上の表は三つの機関による22~24年の経済成長の予測である。差異はあるが、22年はおおむねマイナス4%程度、23年は同3%程度である。IMF(国際通貨基金)のチーフエコノミストは「24年以降もロシア経済の回復は厳しい」という見方を述べた。

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