メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

内閣支持率、発足後最低に下がってもなお

かつての民主党のような野党が現れないかぎり……

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 NHKの世論調査(11月11日から3日間、全国の18歳以上を対象に行った調査)によると、岸田内閣を「支持する」と答えた人は10月より5ポイント下がって33%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は3ポイント上って46%だった。支持すると答えた人の割合は、去年の内閣発足後、最も低くなったのだ。

自民支持率は上昇しているのに

 支持する理由では、「他の内閣より良さそうだから」が40%、「支持する政党の内閣だから」が33%、「人柄が信頼できるから」が18%などとなっている。支持しない理由では、「実行力がないから」が43%、「政策に期待が持てないから」が34%、「人柄が信頼できないから」が8%となっている。

総合経済対策などについて会見で説明する岸田文雄首相=2022年10月28日、首相官邸、上田幸一撮影拡大総合経済対策などについて会見で説明する岸田文雄首相=2022年10月28日、首相官邸

 ただ、政党支持率では自由民主党は前回(10月)より、0.2%上がって37.1%と、立憲民主党の7.0%、国民民主党の1.2%、共産党の3.2%を大きく上回った。つまり、与党の自由民主党の支持率は上昇しているのに、内閣支持率は下がっているという状況なのだ。

 NHK以外の世論調査でも、結果はほぼ同様。共同通信の調査では支持率は33.1%(10月末の調査から4.5ポイント減少)、不支持率は6.8ポイント増の51.6%となっている。日本経済新聞の調査では、支持率は10月調査から5ポイント減の37%、不支持は6ポイント増の55%になっている。日経の調査で不支持率が過半数を占めたのは初めてのことだ。支持率の37%は、1年で退陣した菅政権末期の36%以来の低さだ。7年8カ月続いた第2次安倍政権でも最低は38%だった。

・・・ログインして読む
(残り:約1524文字/本文:約2189文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

榊原英資の記事

もっと見る