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 秋の番組改編で、続々と新ドラマがスタートした。個人的に注目しているのが、SMAP木村拓哉(38)が主演するTBS日曜劇場「南極大陸」(日曜午後9時、共演・綾瀬はるか)である。

拡大「南極物語」(TBS系)から

 同局の開局60周年記念連続ドラマで、仲間や樺太犬とともに前人未踏の領域に命がけで挑む第一次南極越冬隊の姿を描く。1983年に公開された大ヒット映画「南極物語」(高倉健主演)と同じ史実が題材だが、リメークではなく、オリジナルのドラマとして制作、放送される。

 木村拓哉と言えば、名実ともに視聴率男である。どれぐらいすごいかは、言うに及ばずだろうが、参考までに記してみよう。

 テレビ各局には、例えばフジテレビの「月9」(月曜9時のドラマ)のように看板ドラマ枠がある。NHKなら、朝のテレビ小説や大河ドラマ枠だ。TBSなら日曜劇場がそのひとつ。

 木村はフジの月9と、TBSの日曜劇場で、歴代平均視聴率ベスト3をそれぞれ独占しているのだ。

 ▼フジ月9 (1)「HERO」(01年=共演・松たか子)34・2% (2)「ラブジェネレーション」(97年=同・松たか子)30・7% (3)「ロングバケーション」(96年=同・山口智子)29・6%

 ▼TBS日曜劇場 (1)「ビューティフルライフ」(00年=共演・常盤貴子)32・3% (2)「GOOD LUCK!!」(03年=同・柴咲コウ)30・6% (3)「華麗なる一族」(07年=同・北大路欣也)24・4%

 検察官の九利生公平を演じた「HERO」では、全11話で視聴率30%超えの快挙を成し遂げた。さらに、美容師と車いすの女性のラブストーリーを描いた「ビューティフルライフ」は、最終回に最高視聴率41・3%という驚異的な数字を記録した。ドラマで40%を超えたのは、79年7月放送の日本テレビ系「太陽にほえろ」が記録して以来21年ぶりだった。

 これ以外にも、TBSの「金曜ドラマ枠」でも木村が主演した「協奏曲」(96年=田村正和、宮沢りえ)が平均視聴率23・9%で、歴代1位となっている。

 その木村が、TBS開局60周年の記念連続ドラマ「南極大陸」に満を持して登場するのだ。実は

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筆者

笹森文彦

笹森文彦(ささもり・ふみひこ) 笹森文彦(日刊スポーツ新聞社編集委員)

1957年、札幌市生まれ。日刊スポーツ編集委員。道立札幌北陵高で野球部を創部し、初代主将。3年夏に南北海道大会札幌地区大会で選手宣誓。早大第一文学部心理学科卒。上京しての浪人中に蒲田で朝日新聞の配達を経験。1982年、日刊スポーツ新聞社東京本社に入社。主に文化社会部で芸能担当(音楽)。文化社会部デスク、野球部デスク、東北総局長(仙台)、文化社会部長を経て現職。過去に、テレビ朝日系「ワイド ! スクランブル」「スーパーモーニング」等にコメンテーターなどで出演。東北総局時代は、テレビ朝日系の東北6県ネット情報番組「るくなす」(東日本放送制作)で、伊奈かっぺい、元フジテレビアナウンサー福元英恵と共演。日本レコード大賞審査委員を長年務め、現在、副委員長。趣味は下町散策、ゴルフ。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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