2011年11月16日
この告発が明るみに出た日、ニュースとかでも「あんな威張ってるじいさんに好き放題言わせてた状況はおかしかった!」というようなことを(日本テレビ系以外は)婉曲に、しかし晴れ晴れと言ってた(というか、ゲスト出演者とかに言わせていた)ので、これを機にナベツネも没落していくのだろうか、とどっしり構えていたら、告発翌日にはもう風向きが変わっているではないか。
まず「どっちもどっち」。何かもめ事があるとすぐコレが出る。どっちもどっちだったら相殺されて収まるのか。そんなバカな。しかしこれは「へえそうなんですか」と同じ、ほぼ“相づち”だからほっとくとして、あらゆるところから出てきたのが「コップの中の争いにすぎない(→だから論じるようなことでもない)」とかいう文言。
そうまで問題を矮小化させたいか。読売新聞って世界一の発行部数を誇る新聞だろう。その新聞社の主筆(ナベツネ氏が“主筆”って肩書きにひたすらこだわるところが気になる。朝日や毎日の主筆って誰? というより朝日や毎日の社長が誰かがそもそも知られてない)が、部下から記者会見で「コンプライアンス違反」と言われてるのが何がコップの中だ。経済的にも文化的にも政治的にも重大事案だ。
告発の内容が下世話であればあるほど、大企業がそんなバカな事態になっている、というならもっとマスコミは騒いでバカにすべきだろう。
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